現地のことをよく知る、現地NGOの支援のあり方などを知りたい時、あなたならどうしますか?
現地に関わる信頼性の高い団体・人物を訪問することは1つの有効な手段です。しかし以前、このような声を多く発見しました。
「現地訪問を希望する学生の中で、人としてのマナーがなってないし時間の無駄と思わせる人が多い」
現地で活動する団体・人物は基本毎日忙しいため、訪問を受け入れてくれるとは限りません。
しかしながら、「そういう方々の貴重な時間を借りている」ということに気づかず、配慮の足りない姿勢で相談をして訪問を断られてしまうというケースが少なくはありません。そういうことは現地活動家の方々にも失礼ですし、自分にとってもせっかくの貴重なチャンスを潰してしまいもったいないですよね。
相談をするには、基本的にHPや公式窓口からメールで問い合わせを送る形になります。当記事では、これまで自身もいくつか現地団体・活動家を訪問して来た経験を生かし、現地団体・活動家の方々を訪問する際の相談の問い合わせで心がけるべき点と、番外編で現地訪問にあたって必要な準備を紹介します。
●目次●
問い合わせを丁寧に書く!これが全て(相談の問い合わせで気をつけるべき点)
いきなり結論が出ましたが、現地訪問希望の問い合わせは丁寧に書くのが全てです。では、具体的にどのように丁寧に書いたらいいのか解説していきます。
まずはしっかり感謝を伝えよう
先程も説明しましたが、現地の活動家たちは自身の事業に充てたい貴重な時間を僕たちに消費してくれていることになります。ですので、最初に必ず感謝の文章を書いて先方への感謝をしっかり述べましょう。メールの終わりにも感謝の文章を添えるとより良いと思います。
自分が誰なのかハッキリさせよう
相手にいきなり「こんなことが知りたいんです!」と相談しても、相手はびっくりしてしまいます。なぜならあなたのことをよく知らないから。最初に自分が何者なのかを、所属と現在の活動と混ぜて詳しく&わかりやすく書きましょう。この時に専門用語はNGです。専門用語を誰にでも分かるような言い方に直しましょう。また、所属先のリンクなどを貼っておくと相手も安心できます。ただ、その際には貼るリンク先がどんな内容なのかちゃんと説明しましょう。ちゃんと説明を添えないと、リンク先がウイルスサイトではないかと心配してしまうからです。
自分が知りたいこと+経緯と今後の展望
団体訪問や人に会う時の基本的な目的はその団体・人物の詳しいことに沿った内容ですよね。たとえば、現地の状況だったりキャリアだったり。そうした知りたいことをメールで伝えるのは大事ですが、それだけではなく、知りたいと思った経緯・今後どう活かしていきたいかという点も伝えると良いでしょう。ここでも専門用語を使うのはなるべく控えましょう。
自分自身が空いている日にち・時間帯を伝える
現地で活動していらっしゃる方々は「学生がわざわざ来ているんだから・・・」と無理にも会おうとしてくれる人は多いです。しかし、具体的な時間が分からないと会うにも会えません。ですので、自分がどの日程の間に訪問が可能で、何分ほどあって欲しいのかをあらかじめ伝えておきましょう。
物事の決定権は全て相手にあることを忘れずに
時々見かけるのが、もうすでに会える前提で相手に連絡を取る人の場合です。この場合だと、相手も勝手に話を進められて快くありません。ですので、問い合わせのメールは全て「相談」であるということを忘れないでおきましょう。相手に全ての決定権があり、自分は自身の要望が実現可能か「相談」しているのです。
【番外編】事前調べは徹底的に
団体を訪問する際に、団体の公式HPなどで団体の活動を細かくみておくことは超重要です。人物であったら、ブログをやっていたり本を書いている場合があります。そうした記録物は全て目を通しておきましょう。また、もちろんですが質問する内容や地域の歴史・政治などを自分の言葉で説明ができるくらいにしっかりとインプットしておくと良いでしょう。なぜなら、限られた時間の中で出来るだけ対面でしか伺えないことを聞きたいのに、すでにどこかで公開されている情報を話されても双方にとってマイナスでしかないからです。時間をわざわざ割いてくれた団体・人物は新しい発見もなくただ時間を浪費するだけですし、質問をする学生にとっても貴重な時間が勿体無いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。現地訪問は相談の丁寧さと事前調べが非常に重要です。僕自身、この記事を書くことは迷ったのですが、多くの学生の方に世界を見て来て欲しいと思い、自分のノウハウをここに記しました。しかしここに重要なポイントが書かれてあるからといって、コピーペーストのようにただポイントを抑えた文章を書いても、おそらくダメでしょう。本気で現地のことを知るために団体・人物訪問をしたいと考えているなら、ポイントを抑えるだけではなく他にも自分で創意工夫をし、どうやったら相手に伝わりやすいか・どんなことが相手の知りたい内容か・このメールをもらったら相手はどんな気分になるだろうかなどいろいろ試行錯誤して文章をまとめるべきだと思います。