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【2020年版・基本解説】ファシリテーションを学べば話し合いの質が変わる!|ファシリテーションとは


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毎度です!教育開発の研究者を目指す鈴木慶樹です。

 

大学や仕事での話し合いの場で、意見がまとまらなく無駄に時間を過ごしてしまった・・・という経験をしたことがありませんか?

そんな経験・悩みを抱えた方に超オススメの記事です。

 

ファシリテーションという言葉をご存知でしょうか。

仕事のミーティングなどで、司会進行の方がいるかと思いますが、ファシリテーションというのは司会進行とは全く新しい役割です。

 

ファシリテーション技法は、仕事上の会議のみならず、大学でのアカデミックディスカッションでも重要な役割を持ってきます。

大学での授業スタイルが一斉授業からディスカッション形式に変わりつつある今、この技法の存在を知っておくだけでも、かなり有意義に物事を深めることが可能です。

また、この技法は就職活動のグループディスカッションでも大いに役に立ちます。

 

では実際に、ファシリテーションとはどういったことなのでしょうか。ファシリテーション技法の研究で大学内の研究大会を優勝した経験をもとに解説します。

 

●目次●

 

ファシリテーションの定義

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そもそも、ファシリテーションとはどういう意味なのでしょうか。通常の司会進行とはどのような違いがあるのでしょうか。

ファシリテーション(facilitation)とは、元来の意味を辞書で意味を引くと

 

Facilitate = to make it easier for a process or activity to happen    

 

ロングマン現代英英辞典)

 

「具体化していくための活動やプロセスをよりスムーズにしていくこと」とされています。つまり、会議などでの意思決定に向かって話すプロセスや行為をより生産的になるようにサポートするということです。また、そういった役割を担う人物のことをファシリテータと呼びます。

 

ファシリテーションと司会進行の違い

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ファシリテーションと司会進行の違いはなんでしょう。両者は新しいアイデア・考えが生み出せるかどうかという点で大きな違いがあります。従来の司会進行というものは、会議の目的・ゴール・時間配分などをきっちり決め、話される内容や参加者の質というものに焦点を当ててきませんでした。そうした質を見直すために、1960年代でアメリカにて「メンバーやグループが成長する話し合いの進め方」としてファシリテーション技法が開発されました。そして70年代以降からビジネス用に効率性や生産性を求めて開発され、現在では広く使われています。そうした経緯を持つファシリテーション技法では、ファシリテータが内容や参加者の質に焦点を当てるため、今までなかったアイデアや価値観が生み出され、より生産的な話し合いが可能になります。

 

ファシリテーションの基本的な流れ

①空間をデザインする

ファシリテータの最初の役割として、話し合う空間を参加者が「安心して話せる」と思えるようなデザインに整えます。机やイス、プロジェクターのポジショニングはもちろん、会議の時間や話す内容・目的などを決めておくことも重要です。

また、話しやすい空間を作るといった目的で、リラックスできる音楽などを流しておくのも場合によっては有効です。

 

関連記事:相手が意見を出してくれないのは不安だから|ファシリテータとしての話しやすい環境づくりを解説 - 国際協力のタネ🌱

 

②アイデアを引き出す

ファシリテータは、その場にある参加者の権力関係をなるべくフラットにして、全員から意見を引き出すようにします。人前で話すことが得意な人やその場で権力がある人はいくらでも意見を意見を出せますが、得意でない人やその場の権力構造で下の人(例えば部下や後輩)の人は比較的に意見をしづらい傾向にあります。そういう状況があると、意見は出るけど一部の人たちの意見だけで話し合いが進んでしまうということがしばしば起きてしまいます。そこでファシリテータが積極的に後者の人たちの意見を引き出すことでより生産的な話し合いが可能になります。また、ファシリテータは話し合いに関心のない人物もうまく話し合いに巻き込めるとなお良いでしょう。

 

関連記事:参加者のリアルな意見を本当に拾えていますか?|ファシリテータとしてアイデアをより良く引き出す4つの質問のコツ - 国際協力のタネ🌱

 

③アイデアを整理する

散らかったアイデアをまとめることも、ファシリテータの重要な役割です。話し合いは基本的に拡大→縮小を繰り返して進んでいきます。まずは全員から意見を引き出して(拡大)、それをまとめて1つの結論を出していく(縮小)。ここでいうアイデアの整理とは縮小のことであり、話し合いを前に進めるのに重要な行為です。

 

④合意形成をつくる

話し合いの最後には、何かしらの結論が重要になります。大学のグループディスカッションでも、グループ内で話した後に全体で共有しますよね。そのための一つの周りに共有する結論が必要です。

ファシリテータは、その結論を作るために時間配分を気にしながらいいところで話し合いをまとめます。

 

まとめ

さて、いかがでしたか。今回はファシリテーション技法についての簡単な説明を行いました。ファシリテータとしての最重要事項は、話し合いを通してグループ全体を発展させることを意識することです。グループ全体で成長できる話し合いは、より生産的で中身の充実したものになります。このブログでは、具体的にどのように行えばいいのか方法論やコツを紹介しています。もし気に入ったら、このページに貼られているリンクをクリックしてぜひ参考にしていただけたらと思います。

 

参考サイト

歴史 - FAJ:特定非営利活動法人 日本ファシリテーション協会 (2020年3月4日閲覧)

ファシリテーションとは? 上手いファシリテーションの3特徴と5ステップを解説します | 起業tv (2020年3月4日閲覧)

 

 


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