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相手が意見を出してくれないのは不安だから|ファシリテータとしての話しやすい環境づくりを解説


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こんにちは、鈴木慶樹です。

 

以前、話し合いの状況で周りが全然意見を出してくれない・・・と困った経験はありませんか?周りに意見を聞いてもなかなか反応が返ってこず、しんどい思いをしたことがある人は少なくないかと思います。

 

参加者に意見を共有してもらう良いためには、ファシリテータの働きかけとして「相手が話しやすい環境を作る」ということが重要です

 

ファシリテーションについての基本解説は、【2020年版・基本解説】ファシリテーションを学べば話し合いの質が変わる!|ファシリテーションとは - 国際協力のタネ🌱にて解説しているのでぜひご参考にしてくださいね。

 

では、どのようにして相手が話しやすい環境を作ればいいのでしょうか。今回は相手が意見を言いやすくなるための話しやすい環境づくりについて解説します。

 

●目次●

 

心理的不安と理解度の不安が取り除かれると話しやすい環境になる

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そもそも話しやすい環境とはどのようなものでしょうか。個人によって感じる話しやすい環境というのは変わってしまうので、一つに定義することは難しいですが、心理的不安&全体の理解度に気を配ると話しやすい環境を作りやすいです心理的不安を取り除くには、少し間違ったことを言っても大丈夫と安心できると思えるような配慮が必要です。「これは少し言い過ぎだろうか、これを言って恥を書いたらどうしよう」と話し手が安心できないと、当たり障りのない意見を言って本音を聞き出せなかったり、そもそも意見を言いづらく縮こまってしまいます。また、全体の理解度にも配慮することが大切です。「なにか意見をするべきなんだろうけど、あんまり理解できていないから意見しづらいなぁ、質問するのも恥ずかしいし」という状況は皆さんも一度は経験したことがあると思います。そのため、参加者の全員がしっかりと理解できているかということに細かく配慮することも大切です。では、実際に具体的な方法を紹介していきます。

 

心理的不安を取り除く具体的な方法ー

空間のデザインを怠らずに

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デザインの力は絶大です。相手が言葉を出しても大丈夫なんだと安心できるような場のデザインが重要です。部屋に明るいお花や、暖かい照明・日差しが入ってきたらなんだかホッとしますよね。また、机や椅子の配置も重要です。円で囲うようにして、参加者全員の顔がお互いに見えるようにすると良いでしょう。

 

「YES!」で相手の意見を肯定する雰囲気を作ろう!

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話し手は心理的に「否定されたらどうしよう」という不安を抱えている場合があります。そのため、それを聞く側の態度が重要です。以前、こんなツイートを見かけました。

 

 

こちらの方がツイートしていらっしゃるように、自分が話している時に相手がうなずいてくれたら、話を聞いてもらえているような気がして嬉しいですよね。聞き手ができることとして、うなづきはもちろん、拍手や表情なども意識することができます。また、相手の意見をよりよく引き出すために1番大切なファシリテータの姿勢は、頭ごなしに意見を否定しない・なるべく中立的な意見にたちつつも相手の意見を肯定から入ることです。意見を言ってくれた相手に、なるべくまずは肯定的にレスポンスをすると、相手も安心できる環境を作ることができます。勇気を振り絞って出した意見が頭ごなしに否定されたら誰だって嫌ですよね。より詳しく知ってみたい方は以下を参考にしていただけると幸いです。

関連記事:聞き手の態度が変わると話し手も安心できる|みんなで作る「話しやすい環境づくり」 - 国際協力のタネ🌱

 

ー理解度の不安を取り除く具体的な方法ー

イラストや絵を使って内容を共有する

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トルコ共和国ガジアンテップ県:イラストやフレームを使って内容を共有する筆者,2019)

参加者は、「話し合いがうまく整理できていないから意見しづらいなぁ」と思う場合があります。その際に、周りの意見を一枚の紙に絵やイラストを中心に表現することで話し合いを「見える化させることも一つの有効な手段です。この方法では文字にあまり頼らず絵やイラスト、そしてペンの色で内容が共有されるので話し合いの内容を理解しやすいという利点があります。また、どんな意見も絵やイラストに還元されるため、それぞれのアイデアの権力関係がフラットな関係性になったり、絵を付け足す雰囲気で意見しやすいという効果が期待できます。

 

関連記事:【始め方がわかる】グラフィックファシリテーションについて基本説明からあるあるお悩み解決まで解説します - 国際協力のタネ🌱

時々話し合いをストップして内容確認!

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話がややこしくなってきたり、理解し切れていない表情・仕草を見せる人がいたら、途中で話し合いを中断して、休憩がてらどういうことを話し合っているのか全員でもう一度確認するように働きかけることも有効です。このとき、「〇〇さんが理解できていないようなので」と特定の相手の名前を出すことは避けましょう。あくまでさりげなくが重要です。また、専門用語や難しい言葉が出てきた際は「それはどういう意味ですか?」と自分から積極的に質問してあげると良いでしょう。大学でのケースだと、日本語をまだ勉強中の留学生も参加します。そう言った際には、特に優しい日本語を使うように意識することが大切です。

 

まとめ

さあ、いかがでしたでしょうか。以上の通り、ちょっとの工夫で参加者が話しやすい雰囲気を作ることができます。気に入ったらぜひ参考にしていただけると幸いです。また、貼ってあるリンクでより詳しいことを記述しているので、気になる方はぜひ読んでいただけたらと思います。

 

 

 

 

 

 


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